雪板×蹄とおおかみ
最近手掛けたArt works紹介です。
蹄とおおかみはオンラインショップの他にも個人様の制作依頼も承っております。
絵画はもちろん、様々な依頼にも柔軟に対応しております。
今回はその1つをご紹介したいと思います。(ご依頼主様へは制作過程等、ブログ掲載の許可を戴いております)
雪板というものをご存知でしょうか。私も今回、依頼を受けて初めて存在を知りました。
雪板とはスノーボードとは違い、留め具なども不要で雪の上を滑ることが出来る雪遊びの道具だそうです。(すごい)
制作依頼は、そんな雪板にペイントをしてほしいというものです。
さっそく制作開始
打ち合わせの話の中で、ご依頼主様がとても山がお好きで、かつ秋の樹々の様子もとても好きだとおしゃっていて、その話も含めて私の作品も見てもらいながら、イメージ図を固めていきました。
そんな中で、樹をイメージした写真の作品が良いと言ってくださりまして、ではこれを元に作っていきましょうということになりました。
まずは下書き
パネルやキャンバスなど、どんな素材で制作するにしろ、私は下書きの段階で自分にしか分からない情報をたくさん書き込んでしまうので、仕上がりにも響いてしまうぐらいに画面(完成作品)が汚れてしまいます。なので、事前に同サイズに下書きの絵を描いていきます。
下書きにはよくPhotoshopやillustratorのソフトとトレース台を使用しています。よく…、というよりもほとんどです笑
形を整え、下書きが出来上がりましたら、板に写していきます。
ここで秘密兵器の登場です!
写し絵でよく見かけるトレーシングペーパーに柔らかめの鉛筆(私は6Bのものを使っています)を塗りつぶした?お手製のトレぺ用紙です!
学生時代に先生から教わり、それ以降15年ちょっと愛用している道具の1つです。
写った線はもちろん消しゴムで消えますし、長く使っていてもちょっとやそっとじゃ破れないので、下絵で画面を汚したくないなあとお悩みの方にとてもおすすめです。
そんなトレぺ用紙を使って、下書きを写したものがこちら。写し終えたら下地を塗っていきます。
次は下地塗り
このまま着色の工程にとりかかってもいいのですが、その場合画面の地の色が映り込んでしまう可能性があり、下地の色が見えなくなるまで塗り重ねてしまうと絵の具割れの可能性も出てきてしまいます。
それを防ぐために下地を塗っていきます。
下地に使用したものは「リキテックスジェッソ」です。
1度塗りではまだ地の色が見えますね。完全に乾いたら2回目の塗りを行いました。
2回目の塗りが終了。地の色が大分見えなくなってきましたね。
うっすらと見えるかな?ぐらいなので、2回目の下地塗りが完全に乾くのを待って、3回目で下地塗りを終わらせました。
個人的な感覚ですが、あまり下地を塗り重ねてしまうとぼてっと感が出てしまうような感覚になるで、私はあまり回数を重ねることはしません。行っても水ですごく薄めたもので行っています。
いよいよ着彩の工程へ
3回目の下地が完全に乾くのを待って、目やら鼻やらのあたりを軽く書き込みまして、いよいよ着彩です。
どんどん色を重ねながら、表情も付けていきます。
使用画材はアクリルガッシュです。乾けば耐水になり、重ね塗りにはアクリルガッシュは最適です。
樹々のようなイメージも忘れずに。木のもつ重みや生命感に満ちた感じも表現していきます。
大きな目、まつげ、笑った口元、涙のように垂れた何か。顔も描き込んでいきます。
最終チェックを行い、気になる箇所を描き足して、
完成です!どうでしょうか!かっこいい仕上がりになったのではないでしょうか。
雪板ペイントはもちろん初めてで、紙以外にも描けるものが増えるのはとても楽しいものです。
ご依頼主様(@mountainzaki)ありがとうございました。ブログ掲載の許可もいただきありがとうございました。ゲレンデで滑っている動画を楽しみにしています。
また雪板ワークショップなども開催されているようなので、興味がわいた方はこちらもぜひ!
最後に
最初の方にも書きましたが、個人様への制作依頼にも受け付けております。ライブペイントもやってます!
今回の板ペイントのように、どんなもの…というと語弊がありますが、柔軟に対応しておりますので、HPのメールアドレスやSNSのDMにてお気軽にお問い合わせください。
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